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辺野古リレー 報告会の報告!

10月2日の日曜日の午後、辺野古リレーとしては久々の屋内報告会を行いました。どれくらいの人が来てくれるか不安でしたが、会場いっぱいの75名(主催者込み)が駆けつけてくれました。

はじめに司会から会場に向けて、「沖縄に行ったことがない方はいますか?」と問いかけると、3分の1くらいの方が挙手してくれました。そこで報告会の前半は、「沖縄基地問題の基本」をおさらいします。

いま辺野古、高江、伊江島で起きていることは、「基地の負担軽減」ではまったくなく、むしろ沖縄北部を海兵隊の一大拠点にし、その機能を強化するものであることを、ニュース映像を交えながら説明しました(沖縄には米軍だけでなく、自衛隊の配備も進んでいます。奄美・先島諸島への配備の動きについても触れました)。

これに対して沖縄の人々は「島ぐるみ会議」を結成し「オール沖縄」で抵抗していること、国と知事が法廷闘争で争っている内容を紹介しました。

さらに国は基地建設に抵抗する人々に対し、暴力をエスカレートさせています。辺野古の海上では海上保安庁が、ゲート前では機動隊が、けが人を続出させ、不当逮捕を繰り返していることを写真で説明しました。

翁長知事が国連人種差別撤廃委員会で訴えた国による「沖縄差別」は国際的反響を呼びました。この間、国際NGOや、アメリカの退役軍人会など数々の団体や自治体が、新基地建設をやめるよう声明を出しています。

以上、駆け足で学習会をしたあと、15分間の休憩をはさみ、国が埋め立てようとしている辺野古(大浦湾)がいかに豊かな生態系を持つ海であるかを紹介しました。

続いて、7月から8月、辺野古・高江を訪問し現場のたたかいに参加した方から、「私と沖縄」というテーマでスピーチしてもらいました。

彼女は、今年初めて沖縄を訪れ、自然の圧倒的な豊かさや、戦跡めぐりをして凄惨な沖縄戦に触れた上で、7月から辺野古リレーのカンパを利用して辺野古・高江の現場へ。とりわけ7月21日から22日にかけて、高江の工事再開で、機動隊の圧倒的な暴力に直面しました。そこで自分が「知らないうちに加害者になっていた」と感じ、機動隊の背後にある国と、その国を容認している東京の自分という関係性が見えてきた、と語りました。それは沖縄に行かなければ見えてこない構造であり、だからこそ東京に住む者が現地に足を運ぶ必要があるのではないか、と問題提起しました。

彼女の話を受けつつ、ここで会場の参加者が6〜10人くらいずつ別れて、グループ・ディスカッションへ。十分な時間はとれませんでしたが、「職場で沖縄の話がなかなか通じない」「現地に行きたいけど行けない」といった率直な感想や、「まず自分の家族に沖縄の話をしよう」「首都圏の基地にも反対していこう」などのアイディアが出されました。

おわりに、辺野古リレーの東京での活動を紹介し、いくつか行動提起をさせてもらったうえで、辺野古への派遣の説明をして報告会を終えました。

参加していただいた皆様、ありがとうございました!

なお会場で集めさせていただいたカンパ額は37,063円でした。今後、辺野古現地への派遣や東京での活動に大切に使わせてもらいます。カンパをくださったご来場の皆さま、どうもありがとうございました。

※報告会当日の会場写真については、顔がわからないように画像を加工しています。理由は、警察関係者が当ブログを見て人定することを防ぐためです。なにとぞご了承ください。

お知らせ:悪質なメール送信について

最近、困ったことが起きています。

辺野古リレーのメールアドレスを悪用し、辺野古リレーが送ったかのように見せかけて悪質なメールを、行政などの質問コーナーに送りつけている人がいることがわかりました。

辺野古リレーは、行政や個人、その他団体に対して、意図のわからない内容のメールや誰かに対する悪意をもった差別的な誹謗中傷、あるいは誰かに対して危害を加えるかのようなメールを送ることは一切しておりません。辺野古リレーを騙り悪質な行為をする人に対しては、この場から厳重に抗議します。

この件に関するお問い合わせは、辺野古リレーのメールアドレスか、このブログのコメント欄にお書きください。もし、実際にそのようなメールを受けたという方がいらっしゃれば、どのようなメールが送られてきたかなどのご報告もお受けしたいと思います。なお、ブログのコメント欄は非公開になっていますので、辺野古リレーの関係者のみで閲覧し、公開する予定はありません。

お騒がせして大変恐縮ですが、どうぞよろしくお願いいたします。

2016年10月13日
辺野古リレー 辺野古のたたかいを全国へ