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抗議声明:高江での弾圧に強く抗議します

抗議声明
高江でヘリパッド建設工事に抗議する人たちへの弾圧をやめ、
不当逮捕した5名を即時に解放するよう求めます

沖縄県東村にある、人口150人ほどの高江地区を取り囲むように、米軍北部訓練場へのヘリパッド建設が強行されています。住民の静かな生活と豊かな自然環境を破壊しながら、すでに国内にある米軍基地の約74パーセントが集中している沖縄県に、新たに米軍基地の機能強化のための施設をつくることは絶対に許せません。

しかし安倍政権は、年内にもヘリパッドを完成にこぎつけようと、ヘリパッド建設工事を急ぐ姿勢を強め、全国から数百人の機動隊を高江に送っています。このヘリパッド建設を止めようと全国・全世界から集まった人たちに対する警察の暴力は激しさを増し、機動隊員が差別的な言葉を口にして問題になりました。そして10月に3名が不当逮捕、うち1名が起訴されました。さらに11月8日にも3名が不当に逮捕され(別件で勾留中の1名の再逮捕を含む)、現在も全員が勾留されています。つまり、高江の工事阻止行動で5名が不当逮捕され、うち1名が起訴されていることになります。

今回の5名の不当逮捕がこれまでと違うのは、現行犯逮捕ではなく、「犯罪」が行われたとされる日から、1か月以上経ってから逮捕されていることです。現在の高江のように、抗議現場にたくさんの警察官がいるなかで現行犯逮捕しなかった(できなかった)ということは、「犯罪」にあたる事実がなかった、ということに他なりません。事後に逮捕できるのであれば、いくらでも「犯罪」をでっちあげることが可能となり、今回のような事後弾圧を繰り返す警察の手法自体が、批判されるべき大問題です。さらに、10月4日に弾圧された1名には、起訴段階になってから、米軍提供区域に入ったことを罪とする、いわゆる「刑事特別法」が適用されました。これは高江で不当逮捕された人に対しては初めての適用です。

事後弾圧の常態化、「刑事特別法」の適用、抗議行動をおとしめるインターネット上でのデマや罵詈雑言などが、沖縄への新基地建設を強硬に推し進めたいと考える者たちによって一斉に実行されています。このような卑劣な企てを、絶対に許すことはできません。

高江は、住民の暮らしの場であり、生きものたちの生息地でもあります。米軍のものではありません。しかし沖縄防衛局は、やんばるの森の24,000本を超える木々を違法に伐採しています。砂利の運搬方法など工事自体に数々の違法性があることを指摘され続けているにもかかわらず、警察はこれらの違法状態を放置し、まったく取り締まっていないばかりか、その無法に対して抗議の声をあげ行動する人々を不当逮捕しているのです。高江の土地から出ていくべきは米軍と沖縄防衛局であり、警察が繰り返す不当逮捕こそが重大な人権侵害として批判されなければなりません。

私たちは、不当に逮捕された5名の即時解放、1名に対する起訴の取り下げ、高江・辺野古の新基地建設工事の中止と、すべての機動隊の撤退を強く要求します。

また、産経新聞、毎日新聞、朝日新聞など一部の大手マスメディアは、不当逮捕の直後から被逮捕者の実名などを報じました。不当逮捕された当人やその関係者へのダメージが大きいばかりでなく、運動全体に対するネガティブなイメージを与えています。警察による不当な弾圧の片棒を担ぎ、個人のプライバシーを著しく侵害するマスメディアに対しても、厳重に抗議したいと思います。

個人のSNSも同様です。たとえ善意であったとしても、弾圧を受けている人の実名やプライベートな情報をインターネット上に書き込むことは、マスメディア報道と同様の被害を起こしえます。不当に逮捕された人を守り、意図せぬかたちでの情報拡散などの被害を拡大させないためにも、当事者の個人情報をインターネットやその他メディアにのせないという原則を、改めて広く呼びかけたいと思います。

2016年11月9日
辺野古リレー 辺野古のたたかいを全国へ

警視庁機動隊は沖縄・高江に行くな!緊急抗議行動 報告

警視庁機動隊は沖縄・高江に行くな!緊急抗議行動
2016年7月19日(月) 19:00~20:30 @警視庁前
当日参加者:約180人


沖縄県北部・高江地区を取り囲むようにある米軍の北部訓練場に、オスプレイや軍用ヘリの着陸帯を新たにつくろうとする工事が、参院選の翌日に、突如再開されました。さらに、全国から機動隊500人~1000人が高江に配備されると沖縄の地元紙で大きく報道されました。

これを受けて、辺野古リレーは、辺野古に続き高江への派遣を決定した警視庁に対する緊急の抗議行動を呼びかけました。
(7/19の時点で、警視庁・神奈川・千葉・大阪・福岡の警察車両が沖縄で確認され、福岡県警は高江地区へ向かう県道で、通行者に不当な検問をはじめていました)

たった3日間の呼びかけにも関わらず、約180人が警視庁前に集まりました。集まった人は皆、高江の現状に胸を痛め、気にかけ、工事強行と国による暴力に憤りを感じていました。

辺野古リレーからの抗議文を読み上げた後、現地での座り込み行動の状況を説明し、時折コールを交えつつ皆で抗議の声を上げました。

参加者からは、オスプレイ着陸帯の工事が不当なやり方で進められていること、美しい自然を壊し、住民の生活を壊しながら危険な軍事施設が作られていることの不当性が訴えられました。そして、私たちを取り囲む機動隊員一人ひとりに対し、政府が主導する暴力行為の手足にならないでほしいという切実な訴えが続きました。「この工事によって豊かな自然環境を壊すことになる」「子供たちのためにも、戦争のための基地を作らせるわけにはいかない。あなた方はそれでいいのですか?」と、機動隊員の良心に強く問いかける訴えもありました。

また、沖縄県警の機動隊員が辺野古新基地建設に反対する市民を排除する時、全ての機動隊員が喜んで命令に従っている訳ではなく、辛い思いを抱えている人もいるという現地での葛藤が伝えられました。市民に暴力を行使する「駒」として、機動隊員に無情な命令を下す者たちへの強い憤りを禁じえません。

「沖縄をバカにするな、機動隊には負けない」と、うちなーぐちで強い抗議の声を上げる方もいました。また、全国からの機動隊配備について、「攻めてくるのは中国ではない。日本だ」という声もありました。70年もの間、基地負担を押し付けられている現状に反対の声を上げている沖縄の人々の目には、何百という機動隊員が、まるで小さな集落を制圧しに来た軍隊のように映っているでしょう。

沖縄の人々と連帯して、基地建設反対をともに闘うのなら、自分たちの住む地域から、全国から、機動隊が派遣されることを許してはなりません。そして、すでに実際に機動隊が沖縄の人々に振り下ろした凄まじい暴力の責任を追及し、一日も早く派遣を中止・撤退させるため、各地から声をあげていかなければいけないのではないでしょうか。

高江だけではありません。辺野古も、いつ工事が強行されるか分かりません。辺野古の基地建設は一時中断と言われていますが、政府はキャンプ・シュワブ内の陸上部分の工事を進めようとしていることが報道されています。さらには、高江で強制排除のあった7月22日、政府は沖縄県を提訴しました。和解など念頭にないことは明らかです。

私たちは今以上に、各地で抗議の声を強めなければいけません。辺野古にも高江にも基地建設をさせない、普天間基地の即時返還と全基地撤去を強く訴えましょう。可能な限り、基地建設をさせないための行動を共有し、実行しましょう。


★★★ 辺野古リレー抗議文 ★★★

いま、高江では連日のようにオスプレイが低空飛行訓練を行い、爆音と重低音によって健康被害が起きています。住民の方から、オスプレイの着陸帯を作ることに反対する訴えが何年にもわたって続けられてきました。

政府はその状況を更にひどくさせて、住むことさえできなくなるような、子供を育てられないような環境にする工事を一気に進めようとしています。それに反対する市民による行動は、非暴力で、対話を望むものであるにもかかわらず、高江に、今月の16日以降、警視庁を始めとした関東・関西・九州から、500人とも1000人とも言われる機動隊が沖縄に配備されると報道されました。

高江に機動隊が500人も配備されるということは、機動隊が市民の動きを暴力的に抑えつけ、住民のライフラインである県道を占拠することにほかなりません。

昨年の11月4日、辺野古に警視庁から機動隊が配備されましたが、その時の機動隊による行為は許されないものでした。暴言を吐く、市民を力でねじ伏せ、引きずり倒し、不当逮捕まで繰り返していました。私たちはその事実を決して忘れてはいません。今後、警視庁機動隊が再度、暴力によって生活を破壊する行為を繰り返すものであると想像に難くありません。

警視庁は、沖縄への機動隊派遣を即刻中止しなければなりません。
警視庁が政府の主導する沖縄への暴力に加担することに、強く抗議をします。

警視庁機動隊は高江に行くな!緊急抗議行動やります!!!

美しい森の広がる沖縄県北部・高江。
この高江に、なんと参院選の翌日から、オスプレイの着陸帯を作る工事を再開させるために、沖縄県警機動隊が100人規模で配備され、工事に反対する人々を排除しています。

さらに政府は、本日7月19日から警視庁をはじめとして全国から500人もの機動隊を投入する予定であることが明らかとなりました。

沖縄の民意を踏みにじる暴挙を許すことはできません。在日米軍基地は、「沖縄の問題」ではなく、私たち自身の問題です。関東からも工事強行を止めるために行動しましょう!

★★★ 警視庁機動隊は沖縄・高江に行くな!緊急抗議行動 ★★★

日時:2016年7月19日(火)19:00 集合
集合場所:東京メトロ有楽町線「桜田門」駅 有楽町寄りの改札を出たところ(皇居方面改札口)

※注意:単独での行動はたいへん危険です。みんなで集まってから、一斉に抗議を開始したいと思いますので、ご理解とご協力をお願いいたします。

呼びかけ★辺野古リレー 辺野古のたたかいを全国へ

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上記チラシのダウンロードはこちらからどうぞ!


行ける人は、無理のない範囲で高江に行こう!今はとにかく、高江になるべく多くの人が集まることが重要です。とはいえ、那覇から車でおよそ3時間。宿泊場所や食事なども自分で手配する必要があります。そこで、高江への行き方などをまとめてくれているブログがありますので、ご紹介します。ぜひご参考ください。

★【緊急掲載】高江への行き方(ゆんたく高江)

★Access TAKAE 高江に行こう!でもどうやって?(合意してないプロジェクト Project Disagree)

★高江に行こう 座り込みのしおり(スワロウカフェ@京都)


高江現地に行けなくても、いま住んでいる場所でも、できることはあります!沖縄の米軍基地問題への関わり方について、沖縄の高江や京都の宇川で取り組みを続けているスワロウカフェ@京都さんのブログをご紹介します。

★高江を想う皆さんへ(スワロウカフェ@京都)

★辺野古だけじゃない、高江や宇川、あらゆる土地と人々を守るために、今、私ができること(スワロウカフェ@京都)


その他にも、長年高江に関わり続けているグループがいくつもあります。以下のリンク先も参考にしてください。

★やんばる東村 高江の現状 現地からの声が掲載されています。
★ゆんたく高江 高江への行き方など、最新の情報はこちら
★ONE LOVE 高江 グッズの販売、高江に「特派員」を送る活動を続けておられます。
★辺野古浜通信 高江で座り込む際の心構え、抗議先などはこちら
★チョイさんの沖縄日記
★海鳴りの島から 沖縄・ヤンバルより…目取真俊
★平和市民連絡会


高江へのオスプレイパッド建設問題をあつかったTVドキュメンタリー『標的の村』は映画にもなっていますが、映像の権利の関係で8月には上映ができなくなってしまいます。各地で自主上映会などが行われていますので、お近くで上映会がある場合は、ぜひ足を運んでください。 → 朗報!配給契約が1年間延長されました!自分の住んでいる地域で、上映会を開催してみませんか?詳細は、映画『標的の村』公式ホームページをご覧ください。(7月30日追記)

以下のリンクはTVで放映された短い46分バージョンですが、高江で起きていることがよくわかります。ご覧ください。