警視庁機動隊は沖縄・高江に行くな!緊急抗議行動
2016年7月19日(月) 19:00~20:30 @警視庁前
当日参加者:約180人
沖縄県北部・高江地区を取り囲むようにある米軍の北部訓練場に、オスプレイや軍用ヘリの着陸帯を新たにつくろうとする工事が、参院選の翌日に、突如再開されました。さらに、全国から機動隊500人~1000人が高江に配備されると沖縄の地元紙で大きく報道されました。
これを受けて、辺野古リレーは、辺野古に続き高江への派遣を決定した警視庁に対する緊急の抗議行動を呼びかけました。
(7/19の時点で、警視庁・神奈川・千葉・大阪・福岡の警察車両が沖縄で確認され、福岡県警は高江地区へ向かう県道で、通行者に不当な検問をはじめていました)
たった3日間の呼びかけにも関わらず、約180人が警視庁前に集まりました。集まった人は皆、高江の現状に胸を痛め、気にかけ、工事強行と国による暴力に憤りを感じていました。
辺野古リレーからの抗議文を読み上げた後、現地での座り込み行動の状況を説明し、時折コールを交えつつ皆で抗議の声を上げました。
参加者からは、オスプレイ着陸帯の工事が不当なやり方で進められていること、美しい自然を壊し、住民の生活を壊しながら危険な軍事施設が作られていることの不当性が訴えられました。そして、私たちを取り囲む機動隊員一人ひとりに対し、政府が主導する暴力行為の手足にならないでほしいという切実な訴えが続きました。「この工事によって豊かな自然環境を壊すことになる」「子供たちのためにも、戦争のための基地を作らせるわけにはいかない。あなた方はそれでいいのですか?」と、機動隊員の良心に強く問いかける訴えもありました。
また、沖縄県警の機動隊員が辺野古新基地建設に反対する市民を排除する時、全ての機動隊員が喜んで命令に従っている訳ではなく、辛い思いを抱えている人もいるという現地での葛藤が伝えられました。市民に暴力を行使する「駒」として、機動隊員に無情な命令を下す者たちへの強い憤りを禁じえません。
「沖縄をバカにするな、機動隊には負けない」と、うちなーぐちで強い抗議の声を上げる方もいました。また、全国からの機動隊配備について、「攻めてくるのは中国ではない。日本だ」という声もありました。70年もの間、基地負担を押し付けられている現状に反対の声を上げている沖縄の人々の目には、何百という機動隊員が、まるで小さな集落を制圧しに来た軍隊のように映っているでしょう。
沖縄の人々と連帯して、基地建設反対をともに闘うのなら、自分たちの住む地域から、全国から、機動隊が派遣されることを許してはなりません。そして、すでに実際に機動隊が沖縄の人々に振り下ろした凄まじい暴力の責任を追及し、一日も早く派遣を中止・撤退させるため、各地から声をあげていかなければいけないのではないでしょうか。
高江だけではありません。辺野古も、いつ工事が強行されるか分かりません。辺野古の基地建設は一時中断と言われていますが、政府はキャンプ・シュワブ内の陸上部分の工事を進めようとしていることが報道されています。さらには、高江で強制排除のあった7月22日、政府は沖縄県を提訴しました。和解など念頭にないことは明らかです。
私たちは今以上に、各地で抗議の声を強めなければいけません。辺野古にも高江にも基地建設をさせない、普天間基地の即時返還と全基地撤去を強く訴えましょう。可能な限り、基地建設をさせないための行動を共有し、実行しましょう。
★★★ 辺野古リレー抗議文 ★★★
いま、高江では連日のようにオスプレイが低空飛行訓練を行い、爆音と重低音によって健康被害が起きています。住民の方から、オスプレイの着陸帯を作ることに反対する訴えが何年にもわたって続けられてきました。
政府はその状況を更にひどくさせて、住むことさえできなくなるような、子供を育てられないような環境にする工事を一気に進めようとしています。それに反対する市民による行動は、非暴力で、対話を望むものであるにもかかわらず、高江に、今月の16日以降、警視庁を始めとした関東・関西・九州から、500人とも1000人とも言われる機動隊が沖縄に配備されると報道されました。
高江に機動隊が500人も配備されるということは、機動隊が市民の動きを暴力的に抑えつけ、住民のライフラインである県道を占拠することにほかなりません。
昨年の11月4日、辺野古に警視庁から機動隊が配備されましたが、その時の機動隊による行為は許されないものでした。暴言を吐く、市民を力でねじ伏せ、引きずり倒し、不当逮捕まで繰り返していました。私たちはその事実を決して忘れてはいません。今後、警視庁機動隊が再度、暴力によって生活を破壊する行為を繰り返すものであると想像に難くありません。
警視庁は、沖縄への機動隊派遣を即刻中止しなければなりません。
警視庁が政府の主導する沖縄への暴力に加担することに、強く抗議をします。